ズボンズを観てきた。
今日のライブでベースのりょうちゃんが最後だったのだ。
ウエットな雰囲気は全くなし。
『Highway a go go』、『South central rock』と始まり、
『Mo’ funky』で締めたライブ。
ただただ、相変わらず凄いライブだった。
いつ観ても、どこで観てもすごい。
そして、ズボンズは今年で結成20年。
松尾くんの日記によると、今回のりょうちゃんの件はかなりのピンチみたいだ。
確かに、りょうちゃんがベースじゃないスボンズはちょっとまだ想像できない。
だから、松尾くんの気持ちも痛いほど分かる。
それでも、俺はPEALOUT解散の時のマツオくんのコメントを、
コメントをくれたマツオくん本人に送ろう。
同士よ。同志よ。
以下である。
ピールアウト解散について何か書いてくれと電話があったのが昨晩の話で、ヨシロウと飲みに行ったのがその3日前の晩である。その時にも話し込んだ事であるが、ボクの考えは一つである。解散しない方が良いと思う。これだけである。彼等とボクらはほぼ同じ年月を重ねてきている。その間に幾度となく一緒にライブをやった。その10年以上に及ぶ期間の中で、ボクらは季節が移り変わるように音楽に対して、メンバーに対して、気持ちが移ろっていったし、その中で自分達のスタンス/スタイルを作り上げていこうとしていた。まだ、途上である。しかし10年以上バンドを続けてきたのは事実であるし、10年共同作業を続けるなんてとても一言では語り尽くせないものである。時間は何事にも代え難い。音楽は生き物である。自分一人の力で作り上げていくのは難しい。バンドとは自分にない部分を他人に求める事ができるという点においてのみ素晴らしく有効に働く。自分の潜在的な力を引き出してもらい、他人の潜在力を引き出してお互いを高めていく作業である。他人を理解するのは難しい。他人を自分の思い通りに扱う事など不可能である。しかし他人がこそ自分の思いもよらなかった結果を持ち込むし、それこそが人生の中でもっとも大事な/楽しい部分の一つではないだろうか?それが人生を豊かにしていく。そしてそれは長い関係の中でしか発展し得ないものであるし、ボクらはそれを分かってやってきていたのではないか?人生の中で一番大事な事は新鮮さだけではない。深さ、それだけは時間の媒介無しでは到達できないものである。
ボクはロックという音楽、いやロックに限らないが、に求めるのは単なる刹那的な衝動や爆発ではない。不可能を可能にする事への感動である。今回ピールアウトが迎えている危機は並み大抵のものではない。大爆発である。しかし、ビックバンの後にこそ素晴らしいものが産まれた事をボクらは良く知っているじゃないか。感情の爆発は必要な事である。どんどん爆発しまくらないと。しかし、その後に大きな発展が待っている事を知って欲しいとボクは思う。爆発が大きければ大きい程、その後に素晴らしい何かを産む事ができるし、そんな活動をしていける事をボクは信じている。ボクは「知っている」と言っても良い。
より豊かな音楽を期待する。
ドン・マツオ(ズボンズ)
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